動いた。本当に、動いた。
画面を見つめながら、しばらく言葉が出なかった。
Makeのシナリオを走らせる。Googleスプレッドシートから商品データが読み込まれる。Claudeが題名を考える。Claudeが本文を書く。WordPressに記事が投稿される。Claudeがそれを元にXの投稿文を作る。BufferがXに朝・昼・夕・夜と4回投稿する。
ぼくは、何もしていない。
緑のチェックマークが、画面に並んだ。
ここまでの道のりを、一度整理する。
この連載を最初から読んでくれている人は覚えているかもしれない。
Make×WordPressの接続だけで3時間溶かした。楽天APIに跳ね返されてIPアドレスを16個登録してもダメだった。Googleトレンドも撃沈した。「完全自動化」の夢を諦めて、商品名とURLだけ手動で拾う現実路線に切り替えた。ClaudeのJSONにマークダウンの飾り文字が混入してシナリオが毎回止まった。WordPressのURLが取れなくて頭を抱えた。
そういう話を、ずっと書いてきた。
それが今日、ひとつの形になった。
完成したフローの全体像
シンプルに書くと、こういう流れだ。
【手動でやること】
楽天市場で気になった商品の「商品名」と「商品URL」をスプレッドシートに入力する。これだけ。
【自動で動くこと】
- GoogleスプレッドシートがMakeに新しい行を検知して渡す
- Claude①が商品データをもとにWordPress用の記事タイトルを生成する
- Claude②がWordPress用の本文を生成する
- WordPressに記事が自動投稿される
- Routerが処理を分岐させる
- スプレッドシートの該当行が「投稿済み」に更新される
- Claude③がX投稿用の文章を4パターン生成する
- Bufferが朝・昼(URL付き)・夕・夜の4回に分けてXに投稿する
スプレッドシートに1行入力するだけで、記事が生まれてXで4回告知される。15分ごとに自動で監視しているので、入力した次の15分以内には全部動く。
ぼくが使った時間は、商品を探してスプレッドシートに入力する数分だけだ。
「完全自動化」じゃなくていい、と今は思っている。
当初の目標は「完全自動化」だった。人間がまったく関与しなくても記事が生まれ続ける仕組みを作ることだった。
それは今回、達成できていない。商品を選ぶ部分は手動だ。
でも、考え方が変わった。
商品を「選ぶ」という行為は、実はコンテンツの質に直結している。アルゴリズムが機械的に拾ってきた売れ筋商品より、「これ面白いな」と思って自分が選んだ商品の方が、記事に温度が出る。ズボラちゃんのコンセプトである「妄想感」は、人間が選んでこそ生まれる。
「手動で選んで、あとは全部自動」は、完全自動化の劣化版ではなく、意図的な設計だったと今は思っている。
エラーを潰した数だけ、仕組みは強くなった。
楽天APIのエラー、マッピングのズレ、URLの組み立て、JSONへの飾り文字混入。
ひとつひとつのエラーが出るたびに、原因を調べて、直して、また走らせた。そのたびに「また止まった」という落胆があった。でも振り返ると、そのプロセスが全部、今動いているシナリオの精度につながっている。
エラーのなかったシナリオより、エラーを全部潰したシナリオの方が強い。
当たり前のことを、時間をかけて体で理解した。
次にやること。
フローが動いた。次は「量を積む」フェーズだ。
仕組みが動いても、記事が増えなければ収益にはならない。スプレッドシートに商品を入れ続けて、記事を積み上げていく。どれくらいの記事数でアクセスが生まれ始めるのか、どの商品ジャンルがクリックされやすいのか、そういうデータが蓄積されていく。
実況はまだ続く。
また報告しにくる。
【この連載について】
「AI一人経営」は、AIと自動化ツールを使って20サイトを構築・運営し、月利300万円を目指す公開実験の連載です。成功も失敗も、すべてそのまま記録します。
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