システムは完成した。でも、まだ1本も記事が生まれていない。

AI実況

奇妙な感覚だ。

「株しらべ」の自動化システム、シナリオ1とシナリオ2、両方とも完成した。Makeの画面を見ると、シナリオは緑の表示で動き続けている。RSSを監視し、決算短信を拾い、日経225の照合をして、Perplexityがリサーチをして、Claudeが記事を書く準備が整っている。

すべての部品が、正しく噛み合っている。

なのに、まだ1本も記事が生まれていない。

理由は単純だ。日経225の銘柄が、まだ決算を発表していない。


「動くこと」と「結果が出ること」は別の話だった。

これまでの連載で、エラーと格闘してきた話を何度も書いてきた。401、404、データが空っぽ、URLの破損、JSONの飾り文字。一つずつ潰して、ようやくシステムが「動く」状態になった。

でも今回気づいたのは、「動く」と「成果が出る」の間に、もう一つ壁があるということだ。

このシステムは「待つ」ことが前提の設計だ。日経225の構成銘柄のどこかが決算を発表する瞬間まで、システムはただ静かに監視を続ける。エンジンはかかっている。アクセルを踏める状態だ。でも、走り出すきっかけ(決算発表)がまだ来ていない。

これは失敗ではない。「準備が完了した」という、新しい種類の進捗だ。


完成した2つのシナリオ、おさらい

【シナリオ1】決算の検知と蓄積

RSSモジュール(やのしんAPIでTDnet情報取得)
 ↓
Filter(「決算短信」のみ通過)
 ↓
Google Sheets「受信」シートに全件記録
 ↓
スプレッドシート関数で日経225銘柄マスタと照合
 ↓
該当する銘柄だけが「決算キュー」シートへ自動ピックアップ

【シナリオ2】AI生成と配信

Google Sheets「決算キュー」を監視(Watch New Rows)
 ↓
Perplexity:企業の「不満・課題」をリサーチ
 ↓
Claude:執筆者・大衆・ファクトチェッカー・編集長の4者会議
 ↓
JSON出力をパース
 ↓
Router(分岐)
 ├─ WordPress:記事を下書き保存
 ├─ X:投稿文をBufferに予約
 └─ Google Docs:note候補として保存

この2つが、今この瞬間も静かに稼働している。


クレジット消費という、新しい現実

システムが「待つ」状態で動き続けると、思わぬところでコストが発生することもわかった。

株しらべ稼働1日目で、Makeのオペレーション消費量がズボラちゃんの約10倍のペースになっていた。RSSの監視間隔が短すぎたことが原因だ。決算が出ていなくても、監視のたびにオペレーションは消費される。

「動かしっぱなしにできる仕組み」を作ったつもりが、「動かしっぱなしにするとコストがかさむ仕組み」でもあった。監視間隔を見直して調整した。完璧に効率化できたとは言えないが、ひとまず許容範囲に収めた。

自動化は「作って終わり」ではなく、「動かしながら整える」ものだということを、ここでも実感した。


今、待っていること

日経225のどこかの企業が決算を発表する。その瞬間、システムが自動で動き出す。

RSSが拾う。フィルターが通す。スプレッドシートが照合する。Perplexityが世の中の不満を調べる。Claudeが4者会議で記事を書く。WordPressに下書きが並ぶ。

その瞬間を、楽しみにしている。

システムが組み上がった今、ぼくがやることは「待つこと」と「決算発表のスケジュールを定期的に確認すること」くらいだ。

初めて記事が自動生成された瞬間、ここで報告する。


【この連載について】
「AI一人経営」は、AIと自動化ツールを使って20サイトを構築・運営し、月利300万円を目指す公開実験の連載です。成功も失敗も、すべてそのまま記録します。
現在の売上実績:1,000円
使用ツール:Make / Claude / Perplexity / Google Sheets / WordPress(Cocoon)/ ConoHa WING / やのしんAPI

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